アクロス工場の大きな特徴は、
南側に大きくせり出したヒサシと、
壁一面に不規則に並ぶ小さな窓。
一度、ご覧頂くと必ず記憶に残る、
変わった工場です。
通りがかりの方は、「何の建物だろう?」と、
首を傾げるでしょう。
工場新築の際に、「工場らしくない工場」を
コンセプトとし、建築家の清水勝広先生に、
設計を依頼しました。
大きなヒサシは弊社の大切な商品である
「精密機械」の出荷時に、少しでも風雨に晒すことのない様にとの思いで設置しました。
思いの強さが、その大きさに現れています。
工場の中の働き方は大きく分けて、
加工、組み立て、購買、経理、設計、と
業務は細分化されており、
それぞれの役職に合った独立した働く場所が求められました。
”小さな窓
”
各々のワーカーが、各々の業務に適した空間で働く際に、集中できる環境でありながら、常に何らかの相互コミュニケーションを誘発しあう環境が望ましいと考えました。
それらを同時成立させる方法として、小さな窓を建物内にちりばめました。
・雑音をシャットアウトし、集中しつつも、 日の移ろいを享受できる環境。
・守秘義務を遂行しつつ、来賓を迎え入れられる環境。
・埃や粉塵を制御しながらも、安全な労働を確認し合える環境。
・管理者が従業員を一方的に監視するのではなく、お互いに確認し合える環境。
1つの業務に最も適した環境を各々に準備するのではなく、相互補完しながら、様々な刺激を受けつつ、
連携、集中し、結果として全体の業務効率やモチベーションがあがるような働く場所を目指しました。