加工部門で、様々な精密部品の加工をしていますが、
圧倒的に多いのが、板形状のベースプレートです。
機械装置のフレームに取り付け、その上に様々なユニットが搭載される、
正に機械のベースとなる部品です。
板の上下面には、部品取り付け用の様々な穴が加工されます。
通常はマジニングセンターに材料を取り付け、図面に従ってプログラミング。
後はボタンを押すだけで、自動的に高精度の穴が加工されます。
しかし、様々な機能を凝縮した機械装置のベースでは、上面だけでなく、
側面にもユニット部品を取り付ける事が、多々発生します。
たった一つのタップ穴でも、横型機械の無いアクロスでは、汎用ボール盤を駆使して、なんとか加工しています。
でも、汎用ボール盤では加工精度に限界がありますし、段取りに時間が掛かります。
また、不安定な状態で加工ミス、更には大きな怪我にも繋がりかねません。
用途と使用頻度で考えると、新品の機械を導入する訳にも参りません。
そこで、遊休機械である古いボール盤を流用して、「簡単に」「確実に」「安全に」、横穴加工ができる、
簡易型の横型ボール盤を開発しました。
発想も仕組みも単純なものですが、用途に対して十分な性能を有しております。